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2015’05.28・Thu

【例えば、こんな興想曲】

※読む前の注意とお願い


 この小説はPHANTASY STAR ONLINE 2(以下PSO2)の二次創作になります。Episode3-4までのネタバレを多分に含みますので、まだ本編を楽しみにされていて、プレイされていない方は読まないでください。

 また、個人的見解もかなり含まれているため、プレイされた方でも考え方に納得できない部分が出てくると思いますので、それが許容できないという方も読まないでください。

 極力PSO2の世界観は壊さないようにしてありますが、どうしてもゲームとは異なる点があります。重ねてご了承ください。

 文章の表現、文体、読みづらい部分はあると思いますので、内容も含め、自分には合わないなと思われる方はそっと小説を閉じてください。無理して読んでもいいことは何もありません。

 最後に、PSO2に関する設定等の著作権はSEGAに帰属します。二次創作とはいえ、小説自体は書いた本人に権利があると思いますので、ないとは思いますが、小説の無断転載はおやめください。

 以上を理解していただいたうえで、読んでいただけると嬉しいです。
 時間を割いて読んでいただけた方々が、少しでも楽しんでいただければ幸いです。
 堅苦しい前置き失礼しました。






例えば、こんな興想曲





DF【敗者】 after EP2-5 


 【双子】から次々と生み出される模倣体。その数多の模倣体の中に、確かに彼は“いた”。

 「………」

 まだはっきりとしない意識。しかし、彼は焦ることはない。それは彼が彼であったときに由来する。どんなときでも焦っては狂いが生じる。それを無意識のうちにでも実践していたのだった。ただ、冷静に散らばっている記憶の欠片たちを手繰り寄せていく。

 「………そうか、僕は負けたのか」

 記憶が鮮明になるにつれて、自分の身に起こったことを理解していく。自分のしていた研究、計画、そして、ようやく手に入れた知識。さらにはそこから失った知識。

 「アークス風情が………!」

 一つ一つ追っていく記憶の中、計画を邪魔した憎たらしい顔がところどころに見つかる。すぐにでも消し去りたいその顔をたどりながら、少しずつ、しかし、確実に自分の最期の記憶へと近づいていく。

 「シオン………」

 遠い昔の記憶から感じていた存在。全ての知識を兼ね備えた、全知ともいうべきその存在に触れ、取り込み、一時とはいえ、僕は全ての知識を手に入れた。

 ―――僕の今までの行い全てが報われた瞬間だった。素晴らしい高揚感。言葉にして表すことのできないその気持ちは、全知しか知り得ないものだった。

 そして、知識と共に流れ込んできた、シオンの思い。そのとき、痛烈に感じた一つの痛み。それを孤独、寂しさだとシオンは理解していた。ずっと一人だと感じていた、心の痛み。最期にはあの憎たらしいアークスがそれを和らげていたようだった。

 それで僕は動揺したのかもしれない。全知とは、字のごとく、全てを知るということ。全知であったシオンは、孤独、寂しさなど完全に理解したうえで乗り越えているものだと思っていた。しかし、実際そうではなく、シオンはそれらに苦しみ、もがき続けていたのだ。全知であるがゆえに、苦しみ、どうしようもできないこともあるのかもしれない。

 「いや………」

 そこまで考えて、大きく頭を振る―――そんなことはない。

 「………くだらぬ感情だな」

 シオンはそれに耐えられなかった、ただそれだけのことだ。だが、僕は違う。そんなものに苦しめられたりなどしない。

 「全知とは、至高にして孤高。全知と並びうるものなど存在してはならない。ただ、唯一の存在であるべきだ」

 彼もまたずっと一人だった。全知へ至るために研究に研究を重ね、計画を練ってきた。しかし、そこに孤独による寂しさなど微塵も存在しなかった。

 同じ轍は二度踏まない―――次こそ失敗せずに成し遂げて見せる。その意思を強く固め、声高に宣言する。

 「我が名はルーサー!全知へ至る者だ!」

 深い闇の中で、彼は全知へ至る道への演算を再び開始したのだった。..


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